パステルカラーのはなし

淡い色というものが、昔から嫌いだ。

理由は分からない。しかし生理的嫌悪とでも言うべき拒絶感を、幼いながらも本能的に感じていた。
水色にピンクにレモンイエロー、暴力的なまでに柔らかな幸福の象徴たち。
軽やかであるはずのそれらを買い与えられる度、何故だかひどく息苦しくなった。

子供服売り場の前を通りがかると、あの感覚が蘇る。
"パステルカラーに殺される。"
いつもそんな言葉が頭に浮かぶ。

ここには好きなもの、嫌いなもの、ぜんぶ思うままに書き綴ってゆきたい。
ちょっとずつ、ね。