青い

きらきらした笑顔で恋愛相談を持ち掛ける友人たちを前に、私はただかわいいなあと目を細める。
毎日を軽やかに駆け抜けていく彼女らは、二度と戻れないこの時間の重さを本能的に知っている。
いま自分たちにのみ許された行為を、それはもう徹底的にむしゃぶり尽くして、そうして大人に向かっていく。
私にはそれが出来ない。
中途半端に頭が固くなって、しかし中身は誰より幼いわたしは、きっと何もしないままこの眩しいひとときを終えていくのだ。つらい。